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インフラ施設

松島ヨットハーバー・公園事務所

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外観

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艇庫側外観

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外観

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事務室

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エントランス

エントランス

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  • 設計   阿部仁史アトリエ
  • 所在地  宮城県宮城郡利府町
  • 敷地面積 4,031.26㎡
  • 建築面積 442.79㎡
  • 延床面積 400.48㎡
  • 階数   地上1階

公と私の境界に計画

日本三景のひとつ松島の、観光大駐車場からの遊歩道の中ほど、多くの観光客が福浦島へ渡る福浦橋からは、松島湾を挟んだ正面にこの建物は位置する。こうした松島にとって重要な、公共性の極めて高い場所でありながら、ここには40年以上も経ち老朽化した県立高校のヨットハーバーが存在しており、現在もそのOBを中心として熱心な活動が続けられている。今回この計画が実現することになったのは、松島公園管理事務所という公的な施設を建設し、その上で一部をヨットクラブに開放するという粋な計らいがとれたことによる。その結果、管理する側の公と管理の隙間に存在する私といった相矛盾する表と裏のふたつの存在を、同じ屋根の下に納めた場が生まれた。
艇庫の効率を高めるために細長い形状となった建物は、観光動線とヨットハーバーとの境界を形づくるように、敷地の形状をなぞりながらその南縁に緩やかなカーブを描いて配置された。このダイアグラムを形づくるためには、通常木造という選択は取りにくいものだが、環境上の激しい塩害にさらされる影響を考えると主要構造部に木を使い、コネクター(亜鉛溶融メッキ 500g/㎡以上)で緊結したフレキシブルな構法、KES構法が最適だった。

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