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23.05.30 [お知らせ]
令和5年度全国発明表彰「日本商工会議所会頭賞」を受賞
公益社団法人発明協会が主催する令和5年度全国発明表彰において、「地域で産出される材木を結束した木造高層ビル用構造部材の発明」で「日本商工会議所会頭賞」を受賞しました。
全国発明表彰は、優れた発明・意匠を完成した者、発明の指導・奨励・育成に貢献した者等を顕彰することにより発明の奨励・育成を図り、科学技術の向上と産業の振興に寄与することを目的に開催されています。「日本商工会議所会頭賞」は、科学技術的に秀でた進歩性を有し、かつ顕著な実施効果を上げている発明等が対象となる「第1表彰区分」の特別賞の一つです。
表彰式は6月12日(月)に開催されます。■受賞および受賞者
【日本商工会議所会頭賞】
株式会社シェルター 代表取締役会長 木村 一義
株式会社シェルター 常務取締役 安達 広幸【発明実施功績賞】
株式会社シェルター 代表取締役社長 木村 仁大※発明者に「日本商工会議所会頭賞」等の特別賞が、これを受賞する法人の代表者に「発明実施功績賞」が贈呈されます。
■受賞内容
地域で産出される材木を結束した木造高層ビル用構造部材の発明(特許登録第6758559号)
本発明は地元調達が可能な材木(製材)を用いた、木造高層ビルの柱や梁として使用できる建築部材です。複数の製材をスプリットリング等で結束し強度を高め、さらに石こうボードと木の板を貼り、耐火性を担保しています。
環境意識の高まりや技術開発により木造ビルの事例が増加し、その際、柱や梁は強度の関係から集成材やCLTが使用されています。しかし、集成材・CLT工場は数が少なく、森林から工場、そして建設地へ運搬するコストが増加する傾向にありました。
本発明によって全国各地で調達できる製材を使った木造ビル建設が可能になったことで、運搬コストを削減でき、運搬によるCO₂排出量も抑えることができます。地域産木材によるビル建設は国内の木材消費量を増やし、林業・製材業の活性化、地域経済促進、森林整備、SDGs、脱炭素社会の実現に貢献しています。■全国発明表彰 概要
大正8年(1919年)の第1回帝国発明表彰にはじまり、文部科学省、経済産業省、特許庁、日本経済団体連合会、日本商工会議所、日本弁理士会、朝日新聞社の後援により優れた発明・意匠を完成した者、発明の指導・奨励・育成に貢献した者等を顕彰することにより発明の奨励・育成を図り、科学技術の向上と産業の振興に寄与することを目的に開催されています。
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